エッセイ1

恥の多い生涯を送ってきました。
でも今、自信をもって生きられているのは、病気のおかげと言っても過言ではない。
私は中学三年生のときに脳腫瘍が見つかって闘病した経験がある。
その時思ったのだ。
「同じ病気で亡くなっていく人も大勢いるのだし、自分は真剣に人生を生きなければ」と。
それまでの私は、ゲームが好きなだけの、ぼーっと生きているいじめられっ子だった。
本当にチコちゃんに半殺しにされるくらい、ぼーっと生きていた。
病気になったのが転機だったと思う。
生きるか死ぬかという境地に立たされた時、人生について真面目に考え始めた。
統合失調症も私を変えてくれた。
自分の愚かさだとか、賢さだとか、色々教えてくれた。
勉強一辺倒の高校生活を、彩り豊かなものにしてくれた。
症状はとても辛かったけれど、その辛さも私を強くしてくれた。
だから今、とても辛くて、この苦しみが報われるのか不安になっている、あるいは、絶望している人へ。
あなたの苦しみは報われる。
私は断言する。
あなたがどんなに長い夜の中にいても、私があなたを照らす月になる。

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